熊本そけいヘルニア・整形外科クリニック

096-326-2002

鼠径ヘルニアについて

そけいヘルニアってなに?

そけいヘルニアは鼠径そけいと呼ばれる足の付け根から腸や内臓脂肪が皮膚の下に飛び出してきて膨らみができる病気です。
腸が出てくることが多いので脱腸だっちょうとも呼ばれます。
一度膨らみが出始めると自然に小さくなることはなく、どんどん大きくなっていきます。

そけいヘルニアはこわい病気?

生涯のうちに男性は3人に1人が発症すると言われ、全国で毎年約15万人が手術を受けている外科領域で最も手術数が多い病気です。
そけいヘルニアは基本的に良性の病気ですが、膨らみが戻らなくなる状態(嵌頓:かんとん)になると緊急手術が必要になることもあります。

どうやって治療するの?

薬や筋力トレーニングなどでは治ることはなく、外科的な手術が唯一の治療法です。

手術で膨らみの原因となっている穴の部分をふさぐのですが、昔からある手術方法(体の表面から押さえつける方法)のに加えて、最近では腹腔鏡と呼ばれるカメラを使って小さな傷で体の内側から治療する方法が普及してきました。

当院で採用している方法は内臓への影響がほとんどないため、体の負担も少なく早期の退院も可能です。

全身状態や手術歴などを考慮して可能な手術方法を選択します。

病院に行くタイミングは?

膨らみが出始める時期に足の付け根あたりの痛みや違和感が出ることが多いようですが、その後は症状がなくなることもあるのでそのまま放置される患者さんも少なくありません。

大きくなってからの手術は再発率が高くなりますので、膨らみに気が付いてたら早めの受診をおススメします。